在宅系介護従事者への新型コロナウイルスワクチンの優先接種について
はじめに、今般の介護従事者の新型コロナウイルスワクチンの優先接種につきまして、施設系の介護従事者について、少しずつ広がってきている様子があり、政府及び各自治体のご理解ご協力に心から感謝を申し上げます。
さて、介護従事者の新型コロナウイルスワクチンの優先接種については、当初、居宅系介護従事者がワクチンの優先接種の対象範囲に含まれていなかったため、日本介護福祉士会として、本年1月7日付で当該対象範囲に含めていただきたい旨の要望書を厚生労働大臣宛に提出していました。
その後、本年3月3日付の「高齢者施設への新型コロナウイルス感染症に係る予防接種を行う体制の構築について(改正)」(健健発0303第1号他厚生労働省健康局健康課長他連名通知)により、条件は付与されたものの、市町村の判断により、新型コロナウイルスワクチンの優先接種対象に、在宅系介護従事者も加えられたものと承知しているところです。
しかしながら、在宅系介護従事者への優先接種は充分には広がっていない現状があり、不安の声が聞こえています。
そのようななか、高島福岡市長が、在宅系介護従事者にもワクチンの優先接種を行う方針を打ち出されました。介護護現場の実情をお汲み取りいただいたご判断であると、高く評価しております。
各自治体におかれましては、様々な事情があるとは理解しておりますが、国民の生活を守るため、是非とも在宅系介護従事者への優先接種につきまして、その必要性をご理解いただき、早期に実現いただきたいと切に願っております。
私たちは、今後も、在宅系介護従事者の優先接種の必要性を引き続き広く訴えてまいります。
公益社団法人日本介護福祉士会
会長 及川ゆりこ