令和5年3月16日。及川会長が第215回社会保障審議会介護給付費分科会に出席しました。
今回の給付費分科会では、令和3年度介護報酬改定の効果検証及び調査研究に係る調査(令和4年度調査)の結果、令和4年度介護保険福祉用具・住宅改修評価検討会の結果、等について議論が行われました。
及川会長は、令和3年度の調査結果について、次の発言をしました。
○LIFEを活用した取り組み状況の把握及び訪問系サービス・居宅介護支援事業所におけるLIFEの活用可能性の検証に関する調査研究について
・加算の算定にあたってのLIFE活用の課題の中で、「入力の手間」と合わせて、「サービス計画の見直しや職員への研修」とある。介護実践の場においてアセスメントの実施、計画立案等については、介護福祉士が持つ介護過程の展開力を発揮する場面である。・LIFEの活用がさらに進化し、介護現場でしっかり利活用ができる道筋が必要である。
・研修についても課題とあるが、介護過程の展開力を培うことを目的とした介護福祉士基本研修等の研修を、全国の介護福祉士会において実施しているので、ぜひご活用いただきたい。
○介護現場でのデジタルテクノロジー活用に関する調査研究事業について
・見守り支援機器の導入前後に行った施設・事業所の工夫として、職員会議等を通じた職員への周知と合意形成(50.8%)、課題分析と導入目的の明確化(42.5%)、職員を対象とした講習会やトレーニングの実施(42.4%)、などがあり、これらを丁寧に行うことは極めて大事であるが、当会が実施した調査結果では、テクノロジー活用に関する介護現場の不安が大きくあり、介護職に対する不安払拭のアプローチは欠かせないと考えている。
・また、介護ロボット等を利活用する際に重要なことは、介護ロボット等を「如何に利用者の自立支援に繋げていくのか」「如何に質の高い介護サービスを提供していくか」といった視点で介護職チームによる介護実践での利活用を進めていくことである。このことを踏まえれば、この役割を担うことができる介護福祉士を育成することが極めて重要であり、職能団体として、このことに向き合って参りたい。