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お知らせ
2020.04.06

日本介護福祉士会の新型コロナウィルスに伴う主な催事の方針

 皆様におかれては、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、それぞれの職場や立場におかれて、様々な対応に奔走、尽力されていることと存じます。また、ウィルスにより健康被害を受けた皆様には心からお見舞いを申し上げますとともに、お亡くなりになった皆様に哀悼の意を表します。
 介護福祉士は、介護福祉現場の最前線で、利用者などに直接的に接する業務を行う者として、感染リスクに対して高い意識を持ち、細心の注意を払うことが特に求められています。介護事業所などにおいても、様々な予防策がとられていることとは思いますが、残念ながら複数の介護福祉施設において、集団感染が発生している状況です。利用者の生命・暮らし・人生を守る専門職である介護福祉士として、自らが媒介者にも罹患者にもならないための最善を尽くし、一日も早く社会が正常化できるよう、あらためてご尽力いただきますようお願い申し上げます。

~現下の状況を考慮し、以下の方針とさせていただきます。~

〇令和2年度定時総会⇒規模縮小による開催
 例年5月後半に開催している代議員総会につきまして、過日に内閣府より示された「新型コロナウィルス感染症の拡大に伴う公益法人の運営に関するお知らせ」に基づき、その開催の在り方について、公益法人協会の専門家の助言も頂きながら検討して参りました。ご存知の通り、会場を予定している東京都の感染者は爆発的に増え続けており、4月1日には、政府の専門家会議から、東京都を含む感染が拡大している地域では、10人以上が集まる集会などへの参加を避けるべきとする提言がされ、更には東京では、緊急事態宣言が発出されるとの状況にまで至っています。これらを踏まえると、介護現場を支える皆様を全国から招集することは断じて行うべきではないと考えます。
 一方で、法令に基づくと総会の「中止」は出来ず、延期か通信技術を用いた簡易開催、または書面評決という選択肢となります。先行きの見えない中の延期は現実的ではなく、通信技術を用いた開催や、代議員全員からの同意を回収することが前提となる書面評決は、250名を超える代議員を抱える本会では極めて困難です。
 そこで、監事のほか、会場周辺に在住する極めて限られた代議員のみでの開催とし、これ以外は、例外なく、事前に議案書をお示しした上で、「委任状」をもって総会参加という形式を採らせていただきます。代議員の皆様には、ご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

〇令和2年度全国大会及び介護学会in福島⇒中止
 開催県であります福島県介護福祉士会とも協議を重ねましたが、開催に向けた話し合いや準備すら行えない今の状況において、大変残念ではありますが全国の皆様をお迎えする用意が整わないと判断しました。大会を開催するにあたっては、開催県はもちろんのこと、講演者、発表者、出店ブース関係者、会場関係者、旅行代理店、事務局職員などなど、多くの方々が関わり、打ち合わせや準備を進めるものであります。しかし現下の状況では、それぞれの関係者におかれて、今まさに感染拡大防止を最優先に考えなければならないタイミングであり、先行きの見えない中で準備を進めることは困難であります。よって、開催を楽しみにされていた皆様には大変申し訳ありませんが、「中止」と判断いたしました。
 なお、学会を中止することで、学術活動が停滞することの懸念がございますが、学術誌の論文掲載の機会を担保する等の代替案を検討しております。これにつきましては、あらためてお知らせさせていただきます。

 国難ともいえる事態が発生している中、様々な臨時的対応や判断をせざるを得ない状況ではございますが、皆様におかれましては何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げますとともに、1日も早く事態が終息することを祈念いたします。
 本会としましては、政府方針をはじめ様々な関係情報の発信・拡散、行政機関や関係団体との情報共有などを行い、引き続き感染拡大防止のために努めて参ります。

  令和2年4月6日

                                            日本介護福祉士会会長 石 本 淳 也