第38回介護福祉士国家試験対策令和7年度全国一斉模擬試験における正答の誤りとその対応について
全国都道府県介護福祉士会及び養成施設・団体等において実施いただいている「第38回介護福祉士国家試験対策令和7年度全国一斉模擬試験」について、以下のとおり、正答の誤りがありました。
お詫びを申し上げますとともに、正答の訂正並びに取扱いについてご報告いたします。
問題98 | Jさん(27歳、女性、障害支援区分3)は統合失調症(schizophrenia)である。3か月前に症状が悪化して、自宅から精神科病院に医療保護入院した。Jさんは家族と相談し、正社員として勤めていた会社を入院中に退職して、生活を立て直すことにした。 Jさんは入院中に症状が少しずつ改善し、退院後の生活について、「雇用契約を結ばずに、そのときにできる作業をして工賃を受け取りながら、社会復帰に向けて少しずつ準備していきたい」と話している。 次の障害福祉サービス(訓練等給付)のうち、Jさんが最初に利用するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。 1 就労選択支援 |
(正答)
【誤】 2 就労継続支援(B型)
【正】 1 就労選択支援
本問は、利用者の意向を踏まえた適切な障害福祉サービスを選択する、という視点により判断する構成としておりました。
一方で、当初、正答としていた「就労継続支援(B型)」は、新たに利用する意向がある場合には、「就労選択支援」を予め利用し、アセスメントによる就労面に係る課題等の把握が必要なものです(2025年(令和7年)10月から。これまでは「就労移行支援事業者」等によるアセスメント)。
したがって、「最初に利用するもの」としては、「1 就労選択支援」が最も適切となります。
本問については、問題作成時の意図及び適正なサービス利用の手続き等を総合的に勘案し、「全員に得点」とすることにいたしました。
本問の正答の誤りについては、模擬試験の実施が始まって以降に判明したため、一部の模擬試験受験者には誤った内容で学習をさせるものとなってしまいましたことを、深くお詫び申し上げます。
なお、全国都道府県介護福祉士会等の模擬試験実施機関・団体からの案内もお願いしているところですが、模擬試験を受験いただいた方の一人でも多くに情報をお届けするため、弊会HPにおいても、本件を掲載することといたしました。
今後の出題に当たっては、細心の注意を払ってまいります。