取り組み・事業等 PROJECTS

  • 介護生産性向上

介護の価値を高める生産性向上
~“時間を生む”から“価値を生む”~

 

日本介護福祉士会が考える生産性向上


日本介護福祉士会は、介護の専門性と倫理を基盤に、現場の「ゆとり」を生み、ケアの質を高める生産性向上に取り組んでいます。

(介護現場における生産性向上推進の背景)
 高齢化の進行と介護人材不足の顕在化、「2025年問題(団塊の世代が75歳以上になる年)」に向け、量的な拡充と質的な効率化の両立が課題となっていたこと等が背景にあります。

    出典:厚生労働省「 第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」 の内容を基に作成しています。 出典:国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口( 令和5年推計)」の内容を基に作成しています。

(介護現場における生産性向上の捉え方)
 「居宅サービス分 介護サービス事業における生産性向上に資するガイドライン 改定版」(厚生労働省)では、介護サービスの生産性向上を「介護の価値を高めること」と定義したうえで、生産性向上に取り組む意義を、「人材育成」「チームケアの質の向上」「情報共有の効率化」とし、介護サービスの質の向上と人材定着・確保をめざす、としています。
 介護現場における生産性向上とは、テクノロジーの活用等で業務改善や効率化等を進めることで、職員の業務負担の軽減を図るとともに、業務改善や効率化で生み出した時間をケア業務に充て、利用者と職員が接する時間を増やすなど介護サービスの質の向上につなげることです。



(介護サービスにおける生産性向上)
生産性向上は「効率化」ではなく「価値向上」
 介護サービスにおける生産性向上とは、増え続ける多様な介護ニーズに対し、限られた資源の中で、利用者一人ひとりに質の高い介護を必要とする方々へ届けるために、まず業務を見直し、効率化を図ることで、介護福祉士や介護職員の皆様の働きかたを見直すことです。

生まれた時間を、ケアの質へ
 ムリ・ムダ・ムラを見つけて改善し、そこで生まれた時間を、利用者様とより深く向き合う個別ケアや、チームケアの質の向上に充て、介護サービスの質を一層高めることを目指します。
 その結果として、現場の働きやすさとサービスの質の両立を実現します。

職業倫理を基盤とした生産性向上
 この取り組みの根幹には、介護福祉士としての職業倫理があります。業務改善によって生まれた「ゆとり」は、より私たちの専門性を発揮できる環境として、利用者様へのより質の高いケアの提供、個別支援の充実、そして私たち介護の専門性をさらに高めるための時間となります。
 私たちは、生産性向上を通じて、職員一人ひとりが「自ら考え、提案し、専門職としての資質を高めながら、心身ともにゆとりをもって働ける職場環境」を築き、持続可能で質の高いケアを提供できる介護福祉士像を目指します。

 このポータルサイトでは、皆様が日々の業務の中で、安心して意見を出し合い、小さな成功体験を積み重ねながら、共に成長していくためのヒントを提供していきます。それは、働く皆様自身の「気づき」や「やりがい」につながり、更には組織全体の活性化と介護サービスの質の向上、そして利用者様の豊かな生活へとつながります。

(日本介護福祉士会の取組方針)
 介護サービスの質の向上を達成するためには、次の 5 項目の循環が必要であり、これらの要素が相互に連携し、絶え間ない改善サイクルを作り出すことで、介護サービスの質の向上が図られます。
 日本介護福祉士会では、介護サービスの質の向上の好循環を図るため、介護現場の生産性向上をリードする人材の育成等に取り組んでいます。


介護サービスの質の向上を達成するため必要な項目


職業倫理を高める(倫理観や職業道徳を強化するための教育機会を確保する)
専門性を発揮できる環境を創る(専門知識やスキルを最大限に活かせる環境を整備する)
情報共有や連携を円滑にする(情報共有や他職種との連携を円滑にする仕組みを整備する)
ゆとりをもって働く(労働環境の改善や業務の効率化を行い、業務の負担軽減を図る)
自らの実践を評価・分析する(自分自身や職場の実践を客観的に評価し、分析する)


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  • 日本介護福祉士会の取組


    日本介護福祉士会の取組実績


    ・2024年度 デジタル中核人材養成研修(厚生労働省) 運営・事務局
    → https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001480193.pdf
    (概要)NTTデータ経営研究所の管理下で、善光総合研究所と当会が連携して推進しました。養成研修の標準プログラムは、当会が前年度に開発したプログラム等を基に策定され、計1,656名に対し実施されました。実態調査や手引きの作成も行われ、現場の生産性向上を牽引する人材育成の基盤整備と今後の課題がまとめられています。

    ・2023年度 介護現場の生産性向上を促進するための中核人材のスキル強化と習得プログラムに関する調査研究事業(老健事業)
    → https://www.jaccw.or.jp/projects/chousakenkyu/r05#item-1
    (概要)本事業では、介護現場の生産性向上を推進する中核人材(リーダー)に必要な能力を整理するため、モデル研修を実施・検証しました。その成果を基に、現在、厚生労働省が実施しているデジタル中核人材養成研修の原型となる教育プログラムおよびガイドラインを開発しました。

    ・2021年度 LIFE活用の調査研究事業(社会福祉推進事業)
    → https://www.jaccw.or.jp/projects/chousakenkyu/r03#item-1
    (概要)LIFEを活用した介護過程での介護福祉士の役割を調査し、質の高いケアの支援要素として「生産性の向上」を位置づけ、ICTや帳票改善などの業務効率化を通じた実践事例とその効果をまとめています。

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