令和7年6月30日。及川会長が第122回社会保障審議会介護保険部会に出席しました
今回の介護保険部会では、1.「地域共生社会の在り方検討会議」中間とりまとめについて(報告)、2.介護保険制度に関するその他の課題について、3.その他、として、介護情報基盤、要介護認定等についての意見交換がおこなわれました。
及川会長は、地域ケア会議について、市町村が主催する推進会議の促進が重要であると考えているとしたうえで、以下について発言をしました。
・地域社会の様々な困りごとに対し、介護福祉士の専門性をより有効に活用する道筋を構築するためには、地域ケア会議について、介護福祉士が、施設・事業所の立場ではなく、職能団体の立場として参画させていただくことが重要だと考えている。
・ただ、地域ケア会議には、介護福祉士が多くの地域で参画させていただいているものの、まだまだ施設・事業所の立場での参画が大勢を占めている。
・各地の職能団体が、各地の状況等を踏まえ、介護福祉士の専門性をより有効に活用する提案ができる環境があることで、各地の課題の解決体制の強化に繋がることが期待される。
また、高齢者虐待とリスクマネジメントの関係し、現在の介護事業所等において、介護人材の不足だけでなく多様な人材が参入するなか、多様化、複雑化、高度化する介護ニーズへの適切な対応が求められているが、そんな中でも、介護現場は介護の質を落とさないよう踏ん張っていると理解している旨。それでも、高齢者虐待や介護事故などがある以上、今一段上の対応が必要であり、介護福祉士の資格を有効に活用いただきたいと考えているとしたうえで、以下について発言しました。
・介護福祉士資格は、この介護福祉専門職としての倫理観・コンプライアンス意識を基盤として、専門的知識・技術を有する人材であることを証するものであり、だからこそ、介護職チームの中核的な役割を担う人材として位置付けられていると理解している。
・これを踏まえ、介護福祉専門職としての倫理観・コンプライアンス意識を担保する人材として、介護福祉士を、倫理・法令遵守の担保、虐待防止、身体拘束廃止等への責任を担うリーダーとして位置づけていただきたい。
・介護職チームの中核的な役割を担う人材として、配置基準上明確に位置づけることで、介護福祉士としての、自覚と責任意識を促すことにも繋がるものと考える。
・当会としても、その役割を担う介護福祉士の質の向上に今以上に貢献していきたいと考えている。