令和7年6月9日。及川会長が第2回社会保障審議会福祉部会福祉人材確保専門委員会に出席しました
今回の福祉人材確保専門委員会では、介護人材確保に関する各団体に対するヒアリングがおこなわれました。
及川会長は、今回は、4つの論点が示されているが、主だって介護福祉士という資格に焦点を当てて意見書をまとめさせていただいた。現在の介護職は、他産業と比較して、処遇やキャリア形成、社会的評価の面で魅力に優位性があるとはいえず、人材の確保・定着が困難な状況にあると理解している。これまで、長らく、人材不足への対応は断片的におこなわれてきたが、私たちは、そういった対症療法的な対応から脱却し、介護職の全体像を再定義する包括的な政策展開を進めるべきと考えている。その際、カギを握るのは、介護福祉士の資格であり、介護福祉士の専門性だと考えており、これらを有効に活かす制度設計とする必要性をここではお伝えしたい。としたうえで、別添で事前提出した資料を踏まえた説明をおこないました。
また、最後に、論点4にも触れさせていただくとして、次の発言をしました。
日本介護福祉士会は、厚生労働省の補助事業で「にほんごをまなぼう」という、外国人介護人材の方々を対象としたサイトを構築し、4万人を超える方に登録いただき、無料でご活用いただいているほか、昨年度からは、外国人介護人材を対象とした介護福祉士資格取得支援講座を開講している。その取組を通して、外国人介護人材の定着には、本人に、介護職として頑張る価値を見出していただくことが重要であると考えた。介護職として頑張る価値を見出せなければ、自らの仕事に誇りを持つことができず、やはり定着は望めない。外国人に限らないが、介護人材の定着を促進するためには、介護現場で、自らがおこなう介護の価値を理解するための指導・教育は欠かせず、介護福祉士に必要となる学びを通した「介護職として頑張る価値を見出していただく取組」を進めることは極めて有効な対応であることをお伝えしたい。